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何やら携帯灰皿を多く所有しているのは、禁煙気分が容易に先送りされている為だと気がついた今日この頃です。taspo(成人識別IC)を前に休煙活動に入ろうかと思うのですが如何かなぁ。しかし「成人識別」って言葉の喉越しの悪さったら。
タバコとはまるで関係ないですが、最近読んだ本とか書いてみます。

「分かりやすさ」の罠―アイロニカルな批評宣言
わりと好きな仲正氏の新書。二項対立、弁証法批判、アイロニーについてなんとなくわかった気になれる本。弁証法、アイロニーについて、わかりやすい記述だと思う。『「分かりやすさ」の罠』というタイトルが内容に合っているのかは疑問ですが最近の新書はどれもそうだから。売れんとあかんし。売れんとあかんし。売れてるのかな…。とはいえアイロニカルな批評をアイロニカルに読むってことは僕にはまだまだできんです。

フリーペーパーの衝撃
さっこん勢い極めるフリーペーパーのまとめ本。黎明期からの業界具合が数字とともに示されていてわかった気になれる。個人的には地元の情報誌「ふくおか」がフリーペーパーに侵食される過程の記述が当時を思い出して哀愁を感じた。フリーペーパーの代表格R25は通勤時間(ていうか電車時間)を狙っているようですが、僕は電車でRを読んでいる人をあまり見たことがない。終電近いからかな…。というより携帯ゲームをプレイしている人はよくみる。DS、PSPあたりが車内で普通にネットに接続できるとビジネスチャンスわんさかなんでしょうか。ていうかもう繋がるのかなぁ。知らんけど。

空の境界(上) (中) (下)
たまにライト的なものが読みたくなる。で、以前から気になってはいた奈須きのこ氏の本が文庫になったので読んでみた。正直な印象はあくまでライト。しかしながら構成の手法はなかなか良いのではないかなぁという印象。著者はゲームシナリオを書いているそうだけど、凄く納得。最近アドベンチャー系やってないなぁ。

日本宗教史
記紀神話の時代から現代まで、本邦の宗教史を概観したとても勉強になる本。仕事にはまったく役に立たない本。そういう本好きです。主に語られるのは神道、仏教、キリスト教。新興宗教(普通に使う語意と若干異なる)についての記述もある。立川流も若干登場。個人的には神仏習合・本地垂迹あたりがよかった。これを読んだ後に、京極夏彦氏の「狂骨の夢」、「鉄鼠の檻」を読むとなかなかおもしろいのかもしれない。

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