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ウェブで学ぶ ― オープンエデュケーションと知の革命」は、MITオープンコースウェア(講義映像やらを無償でネットに流すやつ)から始まった、オープンエデュケーションの流れを俯瞰的に読むことができる本です。新書で読めるのもうれしいですね。大抵のトピックは欧米(とりあわけアメリカ)の話題であるけども、教育のオープン化って何よってのが大枠把握できると思う。「Web進化論」後の著者(梅田望夫氏)の考え方の変化も多少あっていいかも。

以下僕の勝手な雑感・駄文です。

オープンエデュケーションの基本は、コンテンツ(テクストやら講義映像やら実験アプリやら)、テクノロジー(いわゆる情報技術ですよ。特有なのがLMSとかか)、ナレッジ(コンテンツとテクノロジーをどう使うの?って話)の3本柱になるわけです。詳しくは本で読んでくださいね。通常オープンと呼ばれてるもの(あるいは2.0とか言われているもの)に比べてコンテンツを主体的に無償で編纂して配信してる点が大きく異なるのかなぁと思うんです。MITやらカーネギーメロンやら著名な大学から、個人で大量の教材つくちゃった「カーン・アカデミー」とか。アメリカすごいな、、。やる気さえあれば高等教育を無償で受けられるってすごいですね。コンテンツとテクノロジーがそれを可能にするんですね。教材にアクセスする端末と回線が必要なんですが。

ただ、教育機会の均等だとか、体系的な学習、あるいは学習の達成という視点でみるとコンテンツとテクノロジーだけではオープンが活かせない。どこかれやればいいかわからんとか、受動的学習者とか、疑問点のサポートだとか。これがナレッジな部分なのかなぁと思いました(誤読可能性大ですが)。教育学部的内容ですね。この部分は「学ぶ」「教える」の本質的な部分ですし、今後の課題であり、あるいはビジネスポイントかもしれない。

さて、日本はどうなのか。この本にどのように書かれているか期待していたのですが、現状についての言及と若干の考察程度だったので残念な気はします、、。日本でもオープンコースウェアの活動はあるし、国で教材つくったり、個々人がブログで教材やら授業プランを公開しているところもありますが、コンテンツのパワー感がないのは否めない。(どんどんオープンにせーって気分でもないんですが)。国の施策もなんだか箱モノ的で、仕事が活用に結びついていないような印象です。ナレッジな部分は圧倒的に不足していると思ったり。(素人印象なんで悪しからず)。ナレッジな部分は教職員の組織構造と年齢分布が影響してるのかなぁとぼやぁーと考えたりしてます。

とはいえ、日本が教育のオープン化を活用する手段は、日本内のオープンエデュケーション活動を活発にするか、個々人が英語を学ぶ(オープンな教材は大抵英語ですから、、)しかない、、。ぬぅ。個人的にはオープンエデュケーション活動に参加できるといいなぁとかやんわり思ったりします。

最後に本筋とはずれますが、高度成長期以降の日本の教育について予備校視点で語った本「予備校が教育を救う」。なかなか面白いので興味がある方は是非。昨今、予備校と高校の役割が逆転した云々はなかなか納得な感じ。

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